お願いだから
「あ、おはよ沙月」
眠そうに髪を掻き上げる那智。
その仕草と、今朝の夢とが合いまって、鼓動はさらに加速する。
「お、おはよ」
そう不自然に返すと、なぜか那智は一瞬フリーズして
「じゃ、じゃあね」
と不自然に返事をして教室へ向かって行った。
なんだろ…
私も上履きに履き替えて教室へ向かう。
……
…っもうまた今朝の夢思い出しちゃったよ…!///
もう最近、ほんと自分が嫌だ。
私、欲求不満とか…?(笑)