俺様ヤンキーと平凡女子
「顔はそっくりだけどね」
「マジかよ…」
「もう最悪…」
アンタ達。仲が良いのか悪いのか、全然わからないんだけど。
グー
どこからか、腹の虫の鳴き声が聞こえてきた。
あたしの目の前には、恥ずかしそうに下を向く春と夏。
「ふふっ。お腹空いた?」
「わかってるくせに!」
「わかってるでしょ!」
「さ〜ね」
「お姉ちゃん酷いわぁ」「姉ちゃん性悪だな」といった声が、後ろから聞こえてくる。
二人は今、あたしを睨んでいるに違いない。