俺様ヤンキーと平凡女子
咲本凪裟の方を見てみると、その女の人をじーっと睨んでいた。
「凪裟、誰?」
もしかして、本命の彼女だったりして…。
「あぁ。あれは俺の「あー!!可愛い♪」
「ぎゃふっ!?」
女の人はあたしに抱きついてきた。
あまりにも力が強すぎて、変な声が出てしまった…。
「小さくてぬいぐるみみたいで可愛い♪」
ぬ、ぬいぐるみ…。あたしって、ぬいぐるみみたいなんだ…。
「おい姉ちゃん。空が困ってんだろーが」
「あら、ごめんなさい」
今咲本凪裟、何て言った?
姉ちゃんって言った?
「貴女が空ちゃんね。凪裟からよく話を聞いてるわ。あたしは、咲本亜依。凪裟の姉です。
それにしても、空ちゃん可愛すぎよ。何で凪裟なんかと付き合ってるの?凪裟よりいい人なんて、世の中に沢山居るじゃない」