俺様ヤンキーと平凡女子
そしてその日、俺は藍兎に神宮寺を紹介された。
「コイツが神宮寺愁。いいやつだから、仲良くしてやって」
「…あぁ」
神宮寺は、俺と同じように制服を着崩していて、髪は金に近い茶色に染められている。
これが真面目軍団にいるんだから、不思議だよな。
「凪裟、よろしくな〜」
いきなり呼び捨てとか、馴れ馴れしいにもほどがある。
藍兎って絶対、絡む相手間違ってる。
俺と大我みたいな不良とは絡むし、真面目なのか不真面目なのかよくわからない神宮寺と絡むし。
絶対コイツ、人を見る目ねぇわ。
「…神宮寺」
「なーぎん、ど〜した?」
なーぎんってなんだよ!
何かバカにされてるみたいだ。