あいのうた
「僕はこんなに君のことが好きでっ…なのに、なのにっ…」
「いたっ…」
肩に食い込む指が、痛みと恐怖を与える。
怖い…ダメだ、予想以上に興奮してて話にならないっ…
(どうすればっ…)
「やっ…離して!!」
「っ…」
思わず声をあげた、その時
「っ、」
ードカァッ!!
背後からその人の体を思い切り蹴りつけた足。突然のことに手は肩からバッと離される。
「…何してんだオッサン」
「…大、地…?」
その人の襟ぐりに掴みかかるのは、仕事の制服のままの大地だった。