WANTED
「熱があるわね。
今日は帰った方がいいかもしれないわ。」
"連絡してくるわね"と言って先生は出て行った。
寝よう。
棗兄がくるまで寝よう。
そう思ってお布団に入った時だった。
『バンッ!』
うおー、先生にしちゃあ勢い良くドアを開けたな。
コツコツと足音をたててこっちに近付いてくる。
『シャッ!』
……え?
「みーつっけたーっ!」
そこにいたのはあの優しい鶴田先生ではなく知らない男だった。