WANTED
「うん、ありかどう。」
あ、彼だ。
「久しぶりだね、茱良。
俺の事覚えてる?」
いきなり呼びすて……。
覚えてるも何もさっき見ましたからね。
「貴方、生徒会長だったんですね。
で?私に何か用ですか?」
「うん。
単刀直入に言うと、茱良、俺のクイーンにならない?」
「え、あ、は?」
クイーン?会長の?
そんなの、
「お断りします。」
私の返事にその場にいた全員が目を見開いて驚く中会長、深瀬君だけはニコニコと余裕な顔をしていた。
なんか、ムカつく。