愛の罠
産婦人科は 全員って言って良いほど 女の人ばっかりだ



気にする事もなく 彼は一緒に待ってくれた



名前が呼ばれる度に どきどきする



「寧々?」



私の様子がおかしいのに気付いて 手を握った



「もし 出来てたら どうする?」




勇気を持って聞いてみた



「決まってんじゃん。」



「立花さん」



肝心な事が聞けないまま 診察室へ







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