【完】結婚からはじまる恋《1》
「…君…名前は?」
「え、あ」
神宮寺副社長は鏡を覗きこみ、乱れた髪を手櫛で整える。
私の顔を見ようとはしない。
「…麻生深幸です」
「…ふーん」
訊いても何の関心もない様子。
私たちはこのままずっと、すれ違ったままなのかな?
胸いっぱいに溢れる切ない想いが胸を締め付ける。
「え、あ」
神宮寺副社長は鏡を覗きこみ、乱れた髪を手櫛で整える。
私の顔を見ようとはしない。
「…麻生深幸です」
「…ふーん」
訊いても何の関心もない様子。
私たちはこのままずっと、すれ違ったままなのかな?
胸いっぱいに溢れる切ない想いが胸を締め付ける。