【完】結婚からはじまる恋《1》
「…不束な者ですが、よろしくお願いします…」



「俺の方こそ…臆病者だ。お前を包んでやれる余裕がないかもしれない。いいか?」



「その時は私が包んであげます」



「ありがとう・・・」



俺は深幸を抱き締めた。




トクトクトクトク…




鼓動が早鐘を打つ。



俺は自分の鼓動の早さに頬を染める。





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