【完】結婚からはじまる恋《1》
「副社長の秘書の滝口です」




エントランスで一人佇んでると黒いスーツの男性が寄ってきた。



彼が頼の秘書らしい。




「初めまして…麻生美愛です」



「…ご案内しますので…俺に付いて来てください」



「はい。よろしくお願いします…」




私は媚った態度で愛想よく微笑む。




その表情だけで大概の男は落とせたのに…頼は落とせない。



頼の秘書の滝口さんも無表情だった・・・



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