【完】結婚からはじまる恋《1》
俺と晃は深幸のウエディングドレス姿を撮影。



深幸は俺の言う通り色んなウエディングドレスを試着する。



俺も適当にタキシードを試着。

光沢のある淡いブルー。




「…二人とも並んで!!」


タキシード姿の俺とウエディングドレス姿の深幸を晃が撮影してくれた。




試着室からウエディングドレス姿の美愛ちゃんが出てきた。

「ねぇ…私も頼さんと一緒に写真撮りたいんだけど…いい?おねぇちゃん」


「いいけど」



深幸は俺が答える前にOKの返事をした。


「いや・・・俺は…」

俺は語尾を濁して、戸惑いを見せる。


「ダメですか?…頼さん…美愛のわがままを訊いてあげてください」




深幸は俺の腕を掴み、上目で見つめて頼みこんできた。

計算された仕草ではないけど、俺の鼓動がドクンと強く跳ね上がる。



「わかった・・・」

俺は渋面でOKした。



< 222 / 274 >

この作品をシェア

pagetop