【完】結婚からはじまる恋《1》
美愛は最初に選んだ胸元の大きく開いたウエディングドレスを着た。



「美愛って胸大きいんだ…」



「どう?頼さん」



美愛ちゃんは大はしゃぎして、全身ミラーの前でターンする。


ドレスの長い裾がふわっと浮き上がった。




「…似合うんじゃないの」

俺は素っ気無く答える。



美愛は俺の左腕を掴んで、ギュッと胸をワザと腕に押し付けて来た。




こいつの図々しさには呆れる。



晃が俺たちの写真を撮ってくれた。



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