【完】結婚からはじまる恋《1》
私は神宮寺副社長と同じソファに座らされた。



目の前に座る社長は一人で頷き、穏やかな微笑を浮かべる。



「…一体…何の話ですか?社長」


「単刀直入に言う…深幸ちゃんにはさっき言ったが…頼…深幸ちゃんと結婚しろっ!」




「へっ?」

あまりにも突拍子もない社長の言葉に副社長は言葉にならない声を出した。



「…待ってください…社長」



「…頼…お前は私の代役を上手くこなしてくれている。感謝するぞ。この間の大きなプロジェクトの成功もお前のおかげだ…でも、お前も年頃だ…伴侶が必要だ…私の選んだ最高の女性だ。お前にも彼女の良さが理解して貰えて嬉しい」









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