【完】結婚からはじまる恋《1》
「…すっ…」



彼女は俺に何かを言いかけようとしていた。



「…好きっ…」



か弱い小さな声で彼女は言葉を紡ぐ。




「好きなんですっ・・・」




「・・・」



彼女は俺に告白してきた。




堪えていた瞳の雫が頬を伝う。


「お前…ここはオフィスで…」



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