【完】結婚からはじまる恋《1》
「失礼します…」



私は扉を開けて、パウダースペースの洗面の掃除。



「ん…あ」



私の手が止まったーーー・・・



な、何ーーー・・・この声…


昼間にしては艶があるけど。



まさかぁあああーーーっ!?



私は奥のトイレスペースを覗く。


一番の奥のトイレの扉が閉まっていた。



ガサガサの物音と低い声が訊こえてくる。



「のどか…声あげんなよ…誰かに訊かれたら…どうする?」




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