ペテン死のオーケストラ

帰宅

マルメロが実家に帰るという話しは、瞬く間に城中に広まります。

「なんと、我が儘な女」

「恥を知らない女」

「傲慢な女だ、忌ま忌ましい」

人々はマルメロを罵ります。
しかし、マルメロは期限があるため人々の声など無視をします。
そして、急いで帰宅の準備をします。

馬車の手配から、持ち帰る物まで。
全て一人で準備をしなくてはいけません。

感傷や苛立ちに浸る暇もなく、バタバタと準備を整えていきました。

身の回りの準備が終わり、馬車を待っていると部屋の扉が叩かれました。

「来たのね!」

マルメロは大きな鞄を持ち、部屋の扉に向かいます。

「今、行くわ」

マルメロは扉を開けました。
< 104 / 205 >

この作品をシェア

pagetop