ペテン死のオーケストラ
「ごめん、ごめん。大丈夫よ。ストケシア、心配してくれてありがとう」

「マルメロ様がお亡くなりになるなんて、耐えられません!王だろうが、サイネリア様だろうが許しません!」

「はぁ、ストケシアって優しいのね。どうして、私にそんな優しくしてくれるの?」

「友達だからです」

「それだけ?私はストケシアが大好きよ。優しいし、面白いし、信頼できるし!たくさん、理由がある」

「俺も同じ理由ですよ」

「嘘っぽいわよ!ふふ、まぁ、いいわ。何かあったらストケシアが助けてくれるからね」

「もちろんです!必ず助けます」

マルメロは、心の底から安心しました。
城中の人間がマルメロを悪く言っても、ストケシアが居てくれたら平気だと思えるほどです。

これからの戦いにストケシアの存在は有り難く思えたのです。

「ストケシアを見習って、のんびり行きましょう」

マルメロは思いました。


しかし、マルメロの思惑とは違い事態は急変します。

王が倒れたのです。
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