キズだらけのぼくらは
私はまだこの現実が受け入れきらず、立ちくらみしそうになる。
必死に机に手をついて、私をはそれを堪えることしかできなかった。
「そうだ、オフ会会場はここで間違いない」
秀才くんが静かに答えると、彼女は「あっ」と小さく声を漏らした。
「みんな、クラスメイトですよね……? びっくりした」
彼女は蚊の鳴くような声なのに、口元を手で覆うものだから余計に声が聞き取りにくい。
相当おどおどしているみたい。
渋々腰をあげた秀才くんは、口を開いた。
「この話は、あまり聞かれるとまずい。入って戸を閉めた方がいい」
秀才くんがそう促すと、彼女はおぼつかない手でやっと戸を閉める。
すると、図書室には相応しい静寂が訪れた。
よくよく見れば、私の視線の先にある本棚は壮観で、色とりどりの背表紙が立ち並んでいる。
どこも隙間はなく、なんとなく埃っぽいにおいがするところからして、本当にさびれた図書室のようだ。
けれどそんな景色を見ている場合ではなく、私は我慢しきれずに話の口火を切った。