キズだらけのぼくらは


「あああーーーーー!!」

喉からしぼれるだけの声をしぼり、空に向かって泣き叫んだ。

屋上に、否、学校全体に、この町にまで響き渡るくらい大きく叫んだ。

声はかすれ、喉は痛くて、でも、それでも出したこともない叫び声を空に向かってぶつける。

「ふざけんな、ふざけんな、ふざけんなぁぁぁ!!」

拳から血が出そうなほど地面を叩きつけて、私は声をからして訴える。

狂ったみたいに同じ言葉を何度も繰り返して。

指の節からは淡く血がにじんでいた。

けれど、やめられない。

こんなことをしても意味がないことくらいわかっている。

頭ではわかっていても、心はそうはいかないんだ。

苦しくて切り裂かれてしまいそうで、どうしようもなく悲鳴を上げている。

だって、ももたんだけが私のよりどころで、ももたんこそが理想の私だったんだ……。


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