キズだらけのぼくらは


結局、キーホルダーは見つからなかった。

ミホちゃんにもらったキーホルダー。

おそろいの、大切なキーホルダー……。

なのに、私はなくしちゃったんだ。

涙が止まらない。

足に怪我をしたのも辛いけど、それをなくしたことの方が……、ひとりぼっちなことの方がどうしようもなく悲しい。

「ミホちゃん……、ミホちゃん……。ごめんね。でも助けて……ミホちゃん」

ちっとも届かないのに、黙りこめばもっと怖くて私は叫ぶ。

キーホルダーをなくしたから、もうミホちゃんには声が届かないの……?

そう思ったらもっと悲しくなって、私はわっと泣き出した。

地味でなんの取り柄もない私と友達になってくれたのに、私はなくした。

だけど、そんなのイヤだよ……。

「ひとりぼっちはイヤだよ……」

涙がとめどなく溢れる。


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