キズだらけのぼくらは


涙が、まだ止まらない。

でも、笑顔はどんどんこぼれていく。

結愛も、新太も、私も、みんな同じように笑う。

目を細めた、穏やかな笑顔。

これをずっと求めていたのかもしれない。

無理とダサい格好をして、ブログでは自分を演じてたくさんの読者を得ようとして……。

だけど、この瞬間に出会いたくてもがいてきたような気がするの。

だって、結愛たちの映る私の視界は一気に煌めいて、胸からは重い鉛が抜けたみたいにスッキリしている。

ああ、私は友達関係にキズついても、やっぱり、友達が欲しかったんだ。

ひとりのさみしさをよく知ったから、余計に……。

私は、久しぶりに思いきり笑って見せた。

笑うのと同時に、大粒の涙も頬を伝っていったけどね。

「羽咲!」

でもその時、病室の戸が開ける凄まじい音がした。

息をのんで硬直する。


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