空と虹の境界線


そう、葉月(陰暦の八月)は鈴の誕生日だったりするらしい。


未来では、数え年ではなくて・・・


自分の生まれた日がちゃんとある、そう鈴が教えてくれた。



その“誕生日”が、今日なのだ。


もちろん、何か準備してあった訳じゃない。


周りに聞くのは、気が引ける。


佐之とかしんぱっつぁんとかに聞いたら・・・


からかわれること、間違いなし。



「いや、今日がさ・・・鈴の誕生日(?)ならしいんだよね。

だから、何か贈ろうと思ったんだけど・・・」



「そういうことか。何でも良いんじゃねぇの?」



うん、永久さんとの時間を邪魔しちゃったことが、この機嫌の悪さの原因ですね。


< 37 / 71 >

この作品をシェア

pagetop