イケメンエースは私のヒーロー
実際に手首を切ったし、
忘れ物を取りに帰った母が見つけた時には意識不明の事態だった


手首を切ってから2日後・・・・・


目を覚ました私を抱きしめて

「ごめんね・・・・・ごめん、玲衣。産まなかったらよかったなんて思ってない。あなたはお母さんの支えなの・・・・・。死なないで・・・・・あなたがいなかったら・・・・・私は・・・・・私は・・・・・」

泣きながら謝る母に、大丈夫だから。
それしか言えなかった


学校でのいじめは相変わらずにひどかったけど、母さんも頑張ってるんだから
そう思うと我慢ができた


お金に余裕がでて、中学卒業を期に県外へ引っ越すことにした
母も夜の仕事から、昼の仕事に転職した


これでもういじめられない
普通に過ごせるんだ
そう思っていた


でも、いじめられてた期間が長すぎたんだ・・・・・


いじめられているうちに、『こんなんじゃダメだ』
そう思い、つくりあげた自分がいつの間にか今の私になっていた

内気で泣き虫だった私は何処かへきえて、強気で少しの悪口だったら余裕で我慢出来るような女の子に変わっていた

< 6 / 11 >

この作品をシェア

pagetop