Second Light



「ん………」



相馬は私を抱きしめ、背中をリズム良く優しく叩く。



まるで赤ちゃんをあやすみたいな行動だけど……



それだけで、すごく安心した。




「………お疲れ様……。」



「ありがとう……相馬、ありがとう。」




さっきまでの恐怖も不安も怒りも……全部の負の感情が消えて行く。




助けられた。




あなたに、私は救われたんだよ……





「みくる、教えて欲しいことがある。」


「なに?」



教えて欲しいこと……?




「みくるの本当の名前が知りてぇ。」




私の……本当の名前。




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