Second Light



「那津、お前は戻っていいぞ。
ここ普通の高校だし、あんまりサボってると大変な目にあうぞ。」



そう潤さんに言われて、学校の授業の存在を思い出す。




「あ……そうですね。
それじゃあ、失礼します。これ、お返ししときますね。」



俺は、ずっと手に持っていた、白の携帯を潤さんに手渡した。




そして、保健室の中にある時計を見る。



やば。


もう少しで、授業始まるじゃん。




潤さんに軽くお辞儀をして、俺は保健室の扉から出て行く。



扉を閉めるときに見えた、潤さんはみくる先輩に声をかけていた。




潤さんのみくる先輩に対する思いを、浮かべたとき。



頭に、凛堂の顔が見えた。




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