紅炎と雷炎 ②


ちなみに、あたしたちが走るのも四番目。


なんでこんな不幸な数字のところに集まってるんだろ?


だって、4って言ったら“死”を連想させる数字でしょ?


“死”って嫌だな~…


っと、いけないいけない。


一回思い出すと止まらなくなるんだった…


ダメだな、最近。


晃「おい、次俺達だぞ? どうしたんだ?」


あたしが準備に入らなかったからか、顔を覗き込んできた晃。


美樹「何でもないよ? いこっか」


晃「おう! ぜってぇ負けねぇからな!!」


はいはい。


『よ~い』
パァンッ!!!!


ふ~ん、晃。
横で走ってみると思っていたよりも早いかも。


でも、


美樹「全然遅い!」


パァン!!


あたしはいっきに走り、堂々の一着ゴール。


もちろん、晃は二着♪


あたしに勝とうなんて百万年早いんだよ!





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