「俺様くん、プリン買ってきました!!」
それから、俺と九条の間に長い沈黙が流れた。



「一ノ瀬さ、」


長い沈黙を破ったのは九条の方だった。


「んだよ」


九条は珍しく、真剣な顔をしてはなし始めた。


「俺さ、教師なのよ」


いきなり今更のことを話し始めた。


「教師だから、四六時中ひよこちゃんの側に居れるわけ無いのよ?」

「…」


「だからさ?一ノ瀬がひよこちゃんがいじめられないように、出来るだけ一緒に行動して欲しいわけなのよ」


九条の表情(顔)は、真剣な顔にも見えるが、悲しそうにも見えた。


「よろしくね?」


「…分かった」


「よかった、よかった」


明るく言う九条はやっぱり、悲しそうに見えた。
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