「俺様くん、プリン買ってきました!!」
一度息を吸って話始めた。


「ダブル会長がひよとあんた等が一緒にいるのが気に喰わないらしいの。だから、ひよをいじめて近づかないように言ってるけど、ひよは馬鹿だからあんたらにふつうに近づいてくし、もっといじめられてんの!」


「…」

気づかなかった。
あいつは、毎日、どんな気持ちで、俺に会いに来てたのだろうか。

菊池は続けた。


「今日だって、女子に呼び出されてそのまま帰っちゃったし…」


どうやら九条の言ってたことは正しかったようだ。


「それで、菊池さんは俺達に何をして欲しいのかな?」

いつもと変わらぬ口調で九条が問いだした。


「決まってるでしょ?ひよを助けなさいよ。責任くらい取って貰わなきゃねぇ?」


「…」


「ひよに何かあったらじゃ遅いのよ。






何かあったら許さないから」


氷のような冷たい顔をして言い放った。



そして、さっきまでの表情に戻って菊池は保健室を立ち去った
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