初恋!応援団
「ねぇ、ち...千晶...くん?」

「呼んどいて聞くなよ。」

自分でも、違和感あった。
なんて呼ぼう?
私のこと『なる』って呼ばせといて、
こっちは『千晶くん』て呼ぶのは
なんか違う気がする。

「オレがさ、
なるって呼んでるんだから。
もっと、気安く呼べよ?」

「じゃー、なんて呼ぼうかなぁ...?」

ふと、 ののが朝『タッキー』って
呼んでた事を思い出した。

「あと、千晶って呼ぶの。やめて?」

「なんで?」

「女みてぇじゃん。」

「でもさっき、雅は
『ちっあっきくーん!』て
呼んでたじゃん。」

「アイツは、解ってて呼んでんの。
嫌がらせだよ。」

「酷いなー。」

別に、気にするほど
女みたいではないと思う。
個人的には『ちあき』って、
カッコ良いと思う。
まぁ、嫌だっていうなら
苗字から考えるしかないかな…。

「滝沢.....。」

「?」

「じゃー、たき君。て呼ぶ!」

「やっぱ、『くん』ってつくの?」

少しだけ、納得いかなそうに。
『たき君』は言った。

「んー、慣れてきたら。ね?」

「そっか…。」

ちょっと、残念そうに顔を歪めた。
・・・・・・ような気がした。







< 7 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop