恋のリハビリをあなたと
「亜美、おめでとー」


私だけじゃなく、たくさんの友人に祝福された彼女は、私の小学校からの友人である、橘亜美。


って、もう槻木になったのか。


少し前に入籍を済ませた2人は、今日結婚式を挙げ、私も挙式と披露宴に招待されていた。


私が信頼している、数少ない友人で、喜んで出席した。




彼女は、高校の同級生だった槻木君と結婚した。


学生の頃、それなりにモテていた亜美だけど、頑なに断り続けていた。


初恋の彼が忘れられないのが原因だろうと思っていた。

――彼に出会うまでは。


彼は彼女の心にじわりじわりと入り込み、彼女は本当の恋をみつけた。


あれから長い月日が経ったのに、正直羨ましい位、時々恨めしく思う位に、今でも2人は仲が良い。

< 2 / 141 >

この作品をシェア

pagetop