恋のリハビリをあなたと
「あれ?池田君って確か……」


何かを思い出したらしい亜美のほうを振り向くと、彼女の視線は私を通り越していて、そして、はっとした表情をして、「なんでもない」と言葉を切ってしまった。


変な亜美。


途中でやめてしまった言葉が、すごく気になったけど、主役の亜美たちは忙しいわけで、すぐに他のテーブルに呼ばれてしまった。


……なんだったんだろ?


離れていく、2人の背中をボーっと眺めていた私が、彼の視線になんて気付くはずはなかった。

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