恋のリハビリをあなたと
病院につき、指定された場所へいくと、白衣の綺麗な女性が立っていた。


「初めまして、赤星さんよね?私は、あなたが所属することになる、整形外科病棟の看護師長をしている、岩下です」


「初めまして、今日からお世話になります、赤星真美です」


この綺麗な人が、私の上司になるらしい。


というか、私の所属、整形外科病棟なんだ。


初めて知ったんだけど。


「まずは更衣室から案内しますね」


ちゃかちゃかと進む岩下師長の後を追うのに、必死になった。

早すぎるんですけど。






背中を追いかけるのに必死だった私を、師長は何か思い出したように、振り向いた。


「……ひとつ、注意しておいてくださいね。
あなたは、こちらの人で不足で、関連施設から移動してきてもらった形なので、立場的にはヘルパーさんたちよりも上になります。
病院は資格社会でもありますので」


いまいち、言いたいことが分からずに、首をかしげてしまった。


いったい、何に注意すればいいんだろう?


私の反応に、師長は苦笑していた。


「中には高校卒業したばかりの、学生気分が抜けていない子も働いているんですよ。
ここでの経験が長いからといって、あなたが自分より上として入ってくることに、納得できていないようなんですよね。
そして、リハスタッフ、特に男性と関わるときには注意して下さい」


「どういうことでしょうか?」


いきなり出てきた、リハスタッフの言葉に、ますます訳がわからなくなった。


「そのうち分かりますよ。
ナースの方は、そこまで注意する必要ないですけど、ヘルパーの子達はね……こちらも手を焼いているんですよ。
あー、今のは気にしないで下さい。私の独り言だと思って」
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