恋のリハビリをあなたと
「もう嗅ぎ付けてきたんですね」


大きな溜め息のあと、師長は言葉を続けた。


こんな言われようって、今まで、どんな事してきたんだろう。


聞きたいような、聞きたくないような。聞かずに、関わらない方が、賢明かな。



「あなたたちは、こういう事に関しては、すごく敏感ですよね。くれぐれも、今まで様な粗相がないようにお願いしますよ」


「岩下師長、人聞きが悪いじゃないですか」


「そうですよ、俺らが全部悪いわけじゃないしな。ということで、赤星さん、よろしくね」


師長の言葉に、即座に2人は抗議するも、大して気にした様子でもなかったから、自分たちでも分かっているみたい。


隣の師長を見ると、周りをキョロキョロと見回していた。



「どうかしましたか?」


師長の行動が、どうも気になった私が、尋ねた。


「いや、いつもなら、もう1人、3人セットで食ついてくるんですけどね。香坂くん、池田君は?」


やっぱりこの人が、さっき要注意と言われていたうちの1人だった。


「書類もってうろうろしてたので、もうすぐ戻ってくると思いますよ」


香坂と呼ばれた、イケメン君が応えてくれていた。


よし、良かった、今いないのか。


じゃあ、今のうちに、退散しましょうよ。

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