恋のリハビリをあなたと
リハビリ室を出ようとしていると、香坂さんじゃない方の人、大山さんかな?が、余計なことに気付いた。


「あっ、池田戻って来ましたよ」


彼の言葉に、皆の視線は廊下の方へと向いた。


私も、恐る恐る、同じように、視線を移した。


あーあ、ですよねー、あなたですよね。


知らないふりで、通せるかな?


人に話せない間柄になってしまったんだから、初対面のふりをしてくれるはず。


けれど、私の願いは、いとも簡単に、崩れ去っていった。


彼の言葉によって。

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