恋のリハビリをあなたと
「……真美?」


凹んで、俯いて、そんな状態で彼の隣を歩いていると、急に名前を呼ばれた。


背後から聞こえた声に、振り向くと、そこ居たのは、元彼。


2年前に、半年だけ付き合った人だった。



「幸太?」

……思い出したくないことを、思い出してしまった。


前にも、恋に向き合って見ようと思ったことがあって、その時ちょうど飲み会……というか、合コンで知り合って、付き合った人。


凄く惹かれたわけではなかったけど、嫌いではなかったし、むしろ第一印象はいい方だった。だから、付き合ったけど、別れた原因が問題。



「覚えてくれてたんだ。
てっきり、俺には興味がないのかと思っていたけど」


「興味がないなんて、そんなこと……」


大地さんと居るのに、こんな話を、今はしたくない。それに、幸太と別れた理由は、特に、彼には聞かれたくない。


隣にいる彼を見ると、心配そうな瞳で、見つめられていた。


彼は、今、何を思ってるんだろう。



「……だって、俺にはほとんどヤらせてくれなかっただろ?
今も変わってねーの?まだ、感じにくいのか?」


「…やめてよ。何が言いたいわけ?」


私が幸太を睨みつけると、それが気に食わなかったらしく、矛先が私から大地さんへと移ってしまった。



「なー、こいつヤらせてくれないだろ?
そんなにいい女って訳でもないのにな。
こんな奴やめとけば?」


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