恋のリハビリをあなたと
「あんなのがタイプなのか?」


そんなわけないじゃない。出会ったときに、絶対的に嫌いな点がなかったから、だから好きになりれていなかったけど付き合ったんだということを思い出した。


「……違う」


あなたみたいな人がタイプなのって、心の中だけで応えた。


タイプだから困るんだ、好きになっちゃダメだと思うのに、こんなに優しくされたら好きになってしまう。


「変な男に捕まったんだな。ああいうのは、別れて正解」


「裏切られるの嫌だから、2年前あいつと別れてからはずっと独りなんだよね」


私の中では、忘れたい、嫌な過去なのに、大地さんは私の話に、分かりやすく嬉しそうな顔をした。さっきまで、辛そうだったのに。


私の言葉一喜一憂したりして、安心した顔を見せたりしないでほしい。


そんなんじゃ、私期待しちゃうから。幸せを夢見てしまうから。


だから、どうか私の心を持っていかないで。


進みたいけど、進みたくないと思っていた方向に、引きずり込まれていく感じがした。




もう、大地さんに私の心は捕まってしまったのかな。


私が認めたくないだけで……
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