悪魔と天使
ホゥー………ホゥー………


近くに止まった梟の泣き声でマルコは目を覚ます。


「はぁ………緊張すると眠れなくなるのは昔っからだな……」


マルコは空を見る。太い木の枝で寝ているため、空が良く見える。


昔からマルコは空を見ながらねるのが好きだった。


今はこれがいつもの寝方となっている。


「バル……昔っからお前はその考えだったのか?」


呟きは虚空に消える。


だが、マルコはまたもや問いかける。


「あの頃から……お前の心は……」


星明りの中から月を探す。


曇っていないから月は簡単に見つかった。


「今日も……月は綺麗だな」
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