カローナ姫の黒猫

*パーティーの前に



***********


「ハァ…なんだか、一気に疲れたわ」


用意された部屋にゴロリと寝転んだカローナは小さくため息をこぼす。

「…まさか、あんな所でノスタルア国の第一王子に会うなんて思わなかったわ…私、結構失礼な態度とっちゃったかも」

そう、予想外な展開にまきこまれ、カローナはすでに心身ともに疲れ果てていた。

相手は北の大陸を統治する国の第一王子。

つまりは、次期国王なわけで…。

サーフィア国第一王女としての身分では話すら出来ないような存在なのだ。

まぁ、それはルイにも言えた話ではあるのだが…。

実際の所、ユージスが言ってた通り、ルイがカローナを花嫁に選んだ理由は本人にもわかっていないから不安が募る。

…ルイにとって、私と結婚することで何かメリットがあるのかしら?


そんなことを悩んでギュッとそばにあった枕を握りしめた時。

「カローナ?」

窓の方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
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