恋愛歳時記
公園が見えてきた。

金曜日に私が泣いていた、あの公園だ。

あれから、たった2日しか経っていないのが不思議だけれど。
それでも私の手を握る征司さんの右手は温かくて。

私はこの手を放したくないと思った。

私たちの恋はまだ始まったばかり。
これから色んなことが待っていることだろう。

いいことも。
悪いことも。

だけど、こうして手をつないで歩いて行けるかぎり、
何となく大丈夫のような気がした。






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