ハートフル・アーツ
「まったく話が読めないがな…」

クリスが言う

「本当に…色々とあってな…」


幸大が言う


「だが、今のお前なら負けはしないだろう?」

クリスが言う


「どうだろうな…


あの永塚の手下はお前の攻撃を無効化しただろ?

俺はクリスの攻撃を流したり、俺の攻撃で相殺したことはあるけど…幻影をただの拳で掻き消したことはない。」

幸大が言う

「それでも、お前を信じてる者もいるんだ。」

クリスが言う

「クリスのことか?」

「俺はお前を信じてるわけじゃない。

が、お前の力は評価している。」

「あっそ…」


「だが、ジニーやフィアンセはもちろんのこと…この前の一件で朱里や明日香もお前のことを信じてる。

お前は鈍感だから気づかないかも知れないがな。」

クリスが言う


「…。

そうか。」

幸大は少し微笑む


「ところで、幸大は今の師匠に出会う前から武神流の技が使えていたと聞いたが…何故なんだ?


書物を見たと言うのは聞いたが…それを修得するには相当の年月の練習量があったはずだ。


生半可な意志では挫折するのではないか?」


クリスが言う
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