ハートフル・アーツ
「とりあえず、フェンリル…本名は朝倉だっけ?

とにかく、探すか。」

幸大が言う


「Why!?

相手は敵だよ!?」

ジニーが言う

「頭がおかしくなったの?」

シェリーが幸大の頬をつねる



「イタタタタ!?

ちげーよ!!」

幸大が言う


「じゃあ何のつもりなのよ…」

シェリーが言う


「朝倉がこのまま永塚についてるとは考えづらい。

永塚たちは人数も多いし、俺たちも万全じゃないだろ?

お前らやなずなたちが襲われたら命がけで守るがクリスが襲われても助ける気なんか起きないしな…


ただでさえボロボロなんだから…」

幸大が言う

「ああ…まぁ…確かにあんたの言うことに一理あるわね。

でもあのフェンリルが仲間になるとは普通には考えられないわよ?」


シェリーが言う



「仲間にならなくても少なくとも四天王の一人が居なくなる。


それに…朝倉はシェリーとは違って永塚に食らい付くタイプだ。


俺たちに対する行動や作戦も含めて有益な情報を持ってるかも知れないだろ?


とにかく、永塚たちのことは朝倉からも話が聞きたい。」

幸大が言う

「あんた…この少しの時間でそこまでかんがえてたの!?」

シェリーが言う


「わかってないなぁ〜

幸大の今のは咄嗟に思い付いた言い訳、でしょ?」

ジニーが言う

「はっはっは…

何を言っているのか僕にはさっぱりだよ…」


「幸大は甘いから…頼まれたら敵でも放っておけないんだよね?」

ジニーが言う


「…さぁな。

さっさと朝倉のやられた場所に案内してくれ。」

幸大が照れながら言う
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