ハートフル・アーツ
放課後


公園



「おや、今日は彼女連れかい?」


幸明が言う


「ぶっ!?

違いますよ!!」

幸大が言う


「…む…。

違うのか?」

なずなが不満そうな顔をする

「なずなまで!?」



「いやいや、君は武神流の継承者。

彼女は武神流の巫女。


将来的な夫婦でもあると思うんだけどね?」


幸明が言う


「いや…まぁ…一応は許嫁ってだけで…」


幸大が言う

「許嫁…。

まぁ…それも悪くない。」


なずなが言う


「まぁ…良いや。


さ、今日も修行といこうか?」


幸明がゴミ箱から空き缶を幸大に投げた


「ああ。」







なずなはしばらく幸大を見ていたが幸明に口を開く


「幸大は何をしているんですか?」

「何をしているように見える?」

幸明は意地悪そうに笑う



「…。

空き缶に攻撃を当てているようにしか見えませんが…」


「その通りさ。



じゃ、君もやってごらん。

君に技の指定はないよ。



むしろ技じゃなくても良い。

空中で3回この空き缶に触れるんだ。」



幸明が空き缶を手渡した
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