ハートフル・アーツ

｢さて、あかねは今、私たちに嫉妬して、幸大に対して怒りを感じなかった？｣


｢それは…｣

あかねが言い淀む



｢もし、私の言った通りなら…あかねは幸大のことが好きってことよ。｣

シェリーが言う

｢え…？｣


｢だから嫉妬するし、悲しくなるし、怒る。


好きだって感情は結構揺れ動くことが多いけど、嫉妬や怒りは愛よりも確実に愛を証明してくれるわ。｣

シェリーが言う



｢…。

僕は確かに小鷹が好きだけど…｣

あかねが幸大を見つめる




｢僕なんかが小鷹を好きになってもいいの？｣



｢当たり前だろ？


つーか、子供の頃に初めて会った時から気に入ってたし、この前、お前が俺にキスした時、確実に俺はあかねにメロメロになってだろ！



今さら…そんなつれないこと言うなよ…


俺は、お前が好きだ。｣

｢…小鷹…


でも…小鷹には朝霧さんや…｣

｢ていっ！｣

｢いたっ!?｣

シェリーがあかねにチョップした


｢他の誰がとかはどーでもいーの！

あんたは幸大が好き！

そして幸大はあかねを受け入れるって言ってんだから…


奪おうが何しようが…あんたの幸大への愛のために行動しなさい！｣


シェリーが言う


｢…う…うん。

小鷹！｣


あかねがブランコから立ち上がり、幸大に抱きつこうとする




｢ただし…私も恋のライバルだから、あかねと幸大がイチャイチャしようとしたら全力で邪魔するけどね？｣



シェリーはあかねと幸大の間にたち二人の熱い抱擁を邪魔した