ハートフル・アーツ
32
「助っ人も来てくれたし、小鷹もうまくやってくれたみたいだから、僕もさっさと終わらせようかな?」

あかねは敵の攻撃をかわしながら言う


「ちょこまかと!」

「猿みたいね!」

「堂々と戦いなさい!」


あかねを相手にする3人の女性が言う

「そんな安い挑発には僕は乗らないさ。

さっきみたいに7、8人を相手にするのはさすがに勝てなかったけど…」


ヒュッ…ビッ!


あかねは胸の前で勢いよく腕をクロスさせた


シュルッ!


「な!?」

「体が動かない?」

「どうなってるのよ!」



「正々堂々と戦うのは苦手なんだよ。

僕は忍ぶ者だから。」


「く…首が…」

「苦し…」

「わ、ワイヤー…!?」


ガクッ…

3人の女性は気絶した


「君たちの攻撃を避けながらワイヤーを張り巡らせた。

人数が多いと張り巡らせたワイヤーに気付かれてしまうから…君たちみたいに僕がちょこまかと逃げるという

安い挑発に乗ってくれなきゃこの戦い方はできなかった。」


ピンッ!

あかねがワイヤーを切る


「僕のことはできることなら忘れて。

僕は影に潜むのがお似合いだからね。」



ドサッ…


3人の女性はワイヤーがなくなり一斉に倒れた




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