ハートフル・アーツ
夜中
「すー…、すー…」
あずさは小さく寝息をたてていた
幸大はベッドで布団を被りながら考えていた
(弟子か…
とは言え、明日からは学校に行かなきゃならないし…いきなり何かを教えるってわけでもないし…
何から教えれば良いんだ?
武神流の師事は受けたことないし…
幸明から直接的に指導されたことはない。
老師からも何かを指導されたことはない。
才蔵さんとも武器を使った組み手をするだけで何かを指導されたことはない…
皆、スゴい人だから…教えることも一流で…
俺には真似はできない…
かといって、テキトーにやるわけにはいかない。
でも、どうすれば…
そもそも、武術を直接教わったことが一度もない俺に何が教えられるんだ!?
…。)
「俺は…実は空っぽなんじゃないか?」
幸大はベッドから体を起こして呟く
「俺は…」
幸大がベッドから出て、布団で眠るあずさの寝顔を見る
「俺はあずさに何を教えてやれるんだ?
あずさは何を教わりたいんだ?
俺は…あずさにいったい、何を教えたいんだ?」
幸大は呟きながらあずさの頬をつつく
「ん~…
がぶっ‼」
「イタッ!?」
あずさは頬をつついた幸大の指を噛んだ
「すー…、すー…」
あずさは小さく寝息をたてていた
幸大はベッドで布団を被りながら考えていた
(弟子か…
とは言え、明日からは学校に行かなきゃならないし…いきなり何かを教えるってわけでもないし…
何から教えれば良いんだ?
武神流の師事は受けたことないし…
幸明から直接的に指導されたことはない。
老師からも何かを指導されたことはない。
才蔵さんとも武器を使った組み手をするだけで何かを指導されたことはない…
皆、スゴい人だから…教えることも一流で…
俺には真似はできない…
かといって、テキトーにやるわけにはいかない。
でも、どうすれば…
そもそも、武術を直接教わったことが一度もない俺に何が教えられるんだ!?
…。)
「俺は…実は空っぽなんじゃないか?」
幸大はベッドから体を起こして呟く
「俺は…」
幸大がベッドから出て、布団で眠るあずさの寝顔を見る
「俺はあずさに何を教えてやれるんだ?
あずさは何を教わりたいんだ?
俺は…あずさにいったい、何を教えたいんだ?」
幸大は呟きながらあずさの頬をつつく
「ん~…
がぶっ‼」
「イタッ!?」
あずさは頬をつついた幸大の指を噛んだ