ハートフル・アーツ
「お姉様!

と…なんであんたもなのよ…」

すみれが言う


「あれ?

すみれってこの学校に入学したんだっけ?」

幸大が言う


「何言ってんのよ…

入学してすぐにあんたと学校で会って会話したじゃない…


移動教室の場所を訊いただけだけど…」


すみれが言う



「え?」


幸大が記憶を探ろうとするが思い出せない



(おかしい…去年の夏頃から記憶の殆どが思い出せない…


ただ、何もなく平凡に時が流れたような気はするが…その平凡に過ぎたであろう日々が1日たりとも思い出せない…)



「幸大!」

「はっ!?

どうした?」

幸大が言う

「どうした‼はこちらのセリフだ。

急にボウッとするから驚いたぞ?」

なずなが言う

「変人は学校だろうがどこだろうが変人なのね。

とりあえず、お姉様にだけは迷惑をかけないでね!」



すみれが言う





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