ハートフル・アーツ
「何が手詰まりだと言うのだ?」

「なずな!?」


「幸大には私が居るよ!」

「私『たち』が、でしょ?」

「ジニー、シェリー!」

「武神流がないと私も幸ちゃんとイチャイチャできないもん。」

「僕も武神流がなかった、小鷹と親密にはなれなかったよ。」


「ツバメとあかねも…」


「僕は君が困っているなら無条件で力を貸すと決めているんだ、少しは頼ったらどうだ?」

「クリスも…」


「私も武神流が消えるのは困るから仕方なく力を貸すわよ。」

「すみれ…



なんで、ここに?」


幸大が言う


「旦那様やあなたは他人に頼らず自分たちで物事を解決しようとする傾向にありますから、私達が集めておきました。


私達の存在は不安定なので過去に行くことはできませんがこの方たちならあなたの力になれますよね?」


かすみが言う

と、そこには幸明の奥方が揃っていた


「ふぅ…奥さんには勝てないなぁ。


幸大君、どうする?」

幸明が言う


「どうするもなにも…こいつらにバレたら一人で行くのは許してくれないだろ?」


幸大が言う




「なら、班分けをした方がいい。」


幸明が言う


「そうだな…俺はどっちに行けば良いんだ?」

幸大が言う


「君は大名の下へ。

僕が敗北した後ということは城の警備はすでに削ってあるから大戦力である必要はないはずさ。




逆に村を襲ったのは戦国の世を渡る兵士たち。


最小限の戦力を城へ割いて、残りを全て村に残すべきだ。」


幸明が言う

「だったら…

すみれとあかねは俺と一緒に城へ。

残りは村で応戦だ。」



幸大が言う

「む…私は幸大とが良かったが、仕方ない。

すみれ、幸大を頼んだぞ。」


なずなが言う

「私も幸大とが良かったなぁ…」


「そんなの皆、そうに決まってるでしょ?」

ジニーにシェリーが言う


「頑張ったらご褒美くれるよね?」

ツバメが言う


「僕は小鷹といつも一緒に居るよ。」


あかねが言う


「…どうしても私に付いてきて欲しいって言うなら仕方ないわね。」

すみれが言う


「僕としてはどっちでもいいが、とりあえず死なれては困る。

ジニーが悲しむからな。」

クリスが言う




「話が終わったなら過去へ渡る準備はできてるぞ?」



時の神は大きな木の門を召喚した

「この先が武神の過去だ。

帰りはこの門から戻れる。」



時の神がゆっくりと門を開けた





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