ハートフル・アーツ

42

日本



幸大の部屋


「まだ寝てるのか！」

なずなが入ってきた


「うおっ！？


ノックくらいしろよ…」


「いくら夏休みだからと言っていつまでも寝てるな！」

なずなが怒鳴る



「あ、なずなさん、いらっしゃいッス。」

あずさが言う



「まったく…あんた、怒鳴ると近所迷惑よ？」


なずなの後ろからシェリーが顔を出す


「それに、今日はそんなこと言いに来たんじゃないよ！」


ジニーがなずなの前に出る


「…朝から揃って、何の用だ？」

幸大が言う



「幸ちゃん、これ！」

ツバメが出てきてここ最近、商店街で見かけるポスターを手にしていた


「おぉ！

お祭りじゃないッスか！」

あずさがはしゃぐ


「その前に…玄関着いたら一人足りないと思ってたけど、あんたの布団、動いてるわよ？」


すみれが顔を出す


「布団？」

幸大が布団をめくる



「あ…おっはー。」

幸大のズボンを下ろそうとしていたあかねがいた


「何をしているんだ？」


「えーと…忍術の練習？」

「ほぉ…」

「この下半身の立派なエベレスト級の山を平野にするくノ一の秘伝の忍法が…」


「そこまでにしないと…花火と一緒に打ち上げるわよ、クソビッチ。」


シェリーが右手であかねの頭を鷲掴みにしていた


「痛い！

冗談だよ！

離して！」