ハートフル・アーツ
「それに、幸大も休日は忙しいかも知れないしな…」

なずながモジモジと言う


「つまり、なずなちゃんは幸大君が暇ならデートしたい、と言うことだね?」


「別にそう言ってるわけじゃない!

幸大がどうしてもと言うなら…の話だ。」

なずなが言う


「僕の予想だと友達の居ない彼は間違いなく部屋でゴロゴロしてゲームでもしてるんじゃないかな?」

幸明が言う

「…だが…幸大は私なんかとデートしたいのだろうか?


私は町もあまり出歩かないし、趣味もこれと言ってなく、興味あるモノは少ない。

そんな私とデートしても楽しいのだろうか?」


なずなが言う


「ふぅ…なずなちゃんはまだまだ子供だねぇ。


いいかい?

デートなんて、したいからする。

それでいい。

幸大君が嫌だと言っても無理矢理連れ出せばいい。」

「そんなことして嫌われたら…」


「まったく…君は奥ゆかしいがもどかしいね。



僕の最愛の人はね、僕とデートしたい時は首に縄を付けてでも引っ張り出すよ?


もちろん、比喩ではなく実際にね…

あの時は窒息するかと思ったよ。」


幸明が言う
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